
2000年製作
ニコラス・ケイジ(ジャック)
ティア・レホーニ(ケイト)
個人評価:★★★★☆
映画「天使のくれた時間」あらすじまとめ
13年前、ジャックは実業家を目指して投資会社研修でロンドンに向かおうとしていた。恋人のケイトは空港でジャックを引き留めようとしたが、ジャックは投資家になる道を選んで旅立った。
13年後、ジャックは投資会社の社長として、億ションに住み、フェラーリを乗るほどの成功者になっていた。ある日、スーパーで宝くじの換金に来た男が店員と言い争いになっているのを見たジャック。その男に拳銃で脅されながらも宝くじを買い取って助ける事になった。その男はジャックに対して「これから面白い事が起こる」と謎の言葉を残して立ち去った。
翌日のクリスマスの朝、ジャックが目を覚ますと、13年前に空港で別れた元恋人のケイトが隣で寝ており、2人の子供と郊外の一軒家で暮らしている自分に気が付いた。急いで自分の投資会社、マンションに出向いても誰も自分の事を知らない。
何かに騙されていると混乱するジャッだが、自身はタイヤ屋のセールスマン、妻ケイトは非営利の弁護士の共働きで、育児を分担するという生活を続けていく。しかし、戸惑いながらも、大切な人と一緒に暮らしていく小さな幸せを見つけ出していく。
ジャックはその家族と幸せな生活は続けていけるのでしょうか・・・・。続きは是非本編を見てください。

映画「天使のくれた時間」の登場人物
ジャック役のニコラス・ケイジは当時まだ36歳くらい。男の色気があるが、既に髪の毛が後退しかかって年齢の割にはおっさん臭い感じがするのは私だけだろうか・・。
しかし、やはりハリウッドの一流役者だけあって、男の渋み、色気に加えて、コミカルな一面を見せる役を見事に演じ切っている。
ケイト役のティア・レホーニは、チャーミングな表情、抜群のスタイル、色気、全てにおいてパーフェクト過ぎて、とても郊外で細々と暮らすような風貌じゃない。この役をこなすには美し過ぎる感もあるけど、映画全体を引き立ててくれるので配役としては必要。
キャッシュ役を演じるドン・チードルは節目節目でいい存在感を出していて、目立たないけど、さすが名脇役である。
映画「天使のくれた時間」ストーリーについて
ジャックが目覚めていきなり自分の世界が変わった場面では「コントかー」と突っ込みたくなるような子供騙しみたいな展開で、ジャックに対する周りの反応は読み通りで意外性はない。
ただ、読み通りに、ジャックが家族との愛を育んで、家族を大事に捉えてくれる展開には、心がほっと和むような安心感を与えてくれた。
ケイトの美しさ、2人の子供の愛くるしさに、見ている方もどんどん愛情が湧いてきて、ジャックに対して「こんな素敵な家族を失うなよ」とジャックを応援するようになっていた。
結末も期待を裏切らない展開で進めてくれた・・・。
それにしても、殺伐とした成功者の人生から、癒しの暖かい人生へと・・・よく考えれば、人生を振り回し過ぎて、ジャックが気の毒過ぎますわ・・。
よく、酒の席なんかで、「あの時に、ああしてたら、こうなってたのになー」とかいう自分が話す妄想を映画にした感じでしょうか。
映画「天使のくれた時間」を見て考えた事
「何故今の仕事をしているのか?」「何故この場所に住んでいるのか?」今の自分の姿は全て自分が選択してきた結果。
人間はその時の様々な欲望で自分の人生を選択していくけど、どの選択が自分に幸せをもたらすのか?正解は誰にも分からない。
人生の大切な岐路で迷った時、損得勘定も大事だけど「何が一番大切なのか?」「何が一番幸せなのか?」と自分の気持ちに素直に耳を傾けて行動していくべきだろう。
結果がどうであれ、それが一番幸せな事であると、あらためて思わせてくれる映画だった。
片付けコンサルの「こんまり」が「ときめかない物は感謝をして捨てる」って言っていたけど、それと一緒で、自分のときめく物を大事にする。それが一番幸せで、自分にとっての成功に近づく道なのだろうと思う。
